地球の“今”を伝える様々なトピックをご紹介する「Real Earth」。
今夜は、第49次・南極地域観測隊、総隊長でいらっしゃいます、
伊村智さんをゲストにお迎えします。
第49次隊のみなさんの観測も終盤にさしかかってきたまとめとして、
今週と来週の2週に渡って、いろいろとお話を伺いたいと思います。
天谷) 今回の気象観測の中で、特徴のあった出来事など色々変化もあったと思いますが、
どのように見てらっしゃいましたか?
伊村総隊長) 地球の環境の変動を考えた時に、今年こうだったから、それがどういう意味だとは
実際には分からないんです。もっと長い時間軸で色々調べて比較した結果で
見えてくる事なので、かなり長い時間解析できるのを待ってみて、その結果、
もしかしたら今年得られた情報が重要になってくるかもしれないですね。
井手迫) 確かオゾンホールの発見の時も確かそうでしたよね。
たまたま少なかったけど、観測を続けてみたら、この年から少ない!というのが
分かりますからね。
天谷 ) あと、数ヶ月で第49次隊の任務も終了になり、これから50次隊の受け入れ準備も
始まりますが、残っている任務にはどういったものがあるんですか?
伊村総隊長 ) 観測はそれぞれ続けていますし、夏に近づきますので、例えばペンギンが
集まってくる時期なので、その数を数えるというモニタリングの仕事が始まりますね。
井手迫 ) 夏になって日照時間も長くなって、気温も上がってくるので、屋外での活動も
増えてくるんですよね?
伊村総隊長) そうですね。気温もマイナス15度〜10度くらいに上がってきていますから、
今、越冬している人達に取ってはかなりポカポカした気分なのではないでしょうか(笑)
天谷 ) 第49次隊のみなさんの働きぶりはいかがでしたか?
健康維持なども大変だったと思いますが・・・
伊村総隊長) そうですね。健康を保ちつつ、仕事をするっていうのは向うの環境ではなかなか
難しいことではありますね。食べ物は毎日美味しいものが出てくるけど、
どうしても運動不足になりがちですから、目に見えて体形が変わってくる人も
出てきていると思います。
井手迫 ) 食事のカロリー制限みたいなことはしていないんですか?
伊村総隊長) 今、検討中なんです。やはり大事なのですが、なかなか難しいですね。
食事が唯一の楽しみ!という人も多いので・・・。
天谷 ) 隊に寄って雰囲気は様々だと思いますが、今回の49次隊はいかがでしたか?
伊村総隊長) 日本から見ていたので、実際に現場の雰囲気は分からない所があると思いますけど、
比較的うまくやっていたのではないかと思います。
帰ってきてからの裏話が楽しみですけど(笑)
井手迫) あ〜是非それ聞いてみたいですね〜(笑)
天谷) 最後の任務として引継ぎがありますね。
伊村総隊長) そうなんです。今年は引継ぎの期間が2週間しかないんです。
普通、現場に約2ヶ月弱滞在してその間に観測しながら引継ぎを行うんですが、
今年はしらせが使えないため、2週間で全ての引き継ぎを終らせて
越冬させなければいけないんです。
井手迫) その間、例えば激しい気象現象とかあると、外での観測について引継ぎがうまく
行かないという事もありえますね?
伊村総隊長) もしその期間中にブリザードが来たりすると、必要な物資が運べないことも
ありますね。そうすると隊員の観測の継続にも影響します。非常にタイトな
時間が待っていると思います。
天谷) 是非49次隊のみなさん、頑張って頂きたいです。
今日は第49次・南極地域観測隊、総隊長の伊村智さんにお話を伺いました。
来週もお楽しみに。