南極の昭和基地と中継をつないで、南極の“今”を伝えていただく「Polar Report」。
今回、第49次・南極地域観測隊の赤田幸久隊員に、昭和基地における
環境保全について伺いました。
Q ) スタジオからはいつもTV電話を通じてお話を伺っているのですが、
今日は後ろに大きな鯉のぼりが飾ってありますね?
A ) こどもの日も間近なので飾ってみました。
Q ) 今日の東京は雨が降ったり、止んだりという天気でしたが、昭和基地の天気はいかがですか?
A ) 昨日までは随分荒れた天気でしたが、今日の天候は晴れです。
気温はマイナス12度。風速は、毎秒7メートルくらいの風が吹いています。
Q ) 赤田さんは昭和基地で環境保全部門を担当されているそうですが、
主にどんな作業をされていますか?
A ) 昭和基地からから排出される廃棄物の処理、それを日本に持ち帰る為の梱包と、
越冬期間中の管理です。
あとは基地の浄化設備のメンテナンスと月1回の水質分析を行っています。
Q ) 昭和基地を含む南極では、今ある環境を保全することがとても大切だと思いますが、
そこで気になるのがゴミ問題ですが、どのように処理されているのでしょうか?
A ) 昭和基地で出たゴミは基本全て日本に持ち帰ります。
持ち帰る為の一時的な処理を基地で行っています。
例えば可燃物は焼却炉で焼却し、生ゴミは専用の装置で炭にして持ち帰ります。
その他の資源ゴミは分別して圧縮や粉性といった現要処理をしてから持ち帰ります。
Q ) 南極の環境を保護する為の法律があるそうですが、
ゴミ処理方法もその法律の中で決められているのでしょうか?
A ) はい。南極の環境保護の為の法律では色々なことが定められています。
例えば鉱物資源の採取の禁止や、原生動物や植物に影響のある行為を制限する。
そしてそれと同様の位置づけで排出する廃棄物の抑制や処理についての制限を義務づけています。
その中で限られた可燃物は焼却炉での焼却が認められていますが、
それ以外の物は原則として日本国内に持ち帰っています。
野外活動における廃棄物も同様に日本に持ち帰っていますが、
生活排水や屎尿などの液状廃棄物は海への投棄、
または内陸海岸線から5km離れたところであれば氷床の中に埋設することが許されています。
しかし実際は携行型のトイレを持参して極力基地で処分する様にしています。
Q ) 昭和基地で「クリーンアップ4カ年計画プロジェクト」がちょうど終了した様ですが、
この計画について教えていただけますか?
A ) この4年間、クリーンアップ作戦ということで実施しています。
この計画で昭和基地周辺の使われなくなった雪上車などの大型廃棄物を日本に持ち帰りました。
このお陰で昭和基地周辺はきれいになってきました。
また、夏の間に島内一斉清掃を行い、今年は総勢100名を超える人員で2回の作業を行い、
合計2.7トンのゴミを回収しました。
今日は大変興味深いお話どうもありがとうございました。
第49次・南極地域観測隊の赤田幸久隊員にお話を伺いました。
来週のレポートも、どうぞ、お楽しみに。