南極の昭和基地と中継をつないで、南極の“今”を伝えていただく「Polar Report」。
今回、第49次・南極地域観測隊の岡田雅樹隊員に、昭和基地におけるオーロラ観測にスポットを
あてて、その意義や魅力について伺いました。
Q) 今日、東京のお天気は日差しが強くて、長時間外にいると日焼けしそうなくらい、
いいお天気だったんですが、昭和基地のお天気はいかがですか?
A) 今日の昭和基地の天気は、晴で、気温はマイナス14度前後。
風速は、毎秒10メートルくらいの風が吹いていて、少し肌寒く感じる天気です。
Q) 岡田さんは、昭和基地では、宙空圏の研究観測を担当されているそうですが、
実際には、どのような研究、また観測をされているんですが。
A) まず、「宙空圏」というのは、高度数十キロから上空の広い範囲の総称で、
この「宙空圏」の観測は、第1次観測隊の頃から続いていて、
昭和基地の観測項目の中でも最も古い観測のひとつ。
中でも、よく知られている観測対象に、オーロラ観測があります。
Q) そもそもオーロラって何なのか、どういう現象なのかを教えてください。
A) オーロラは、宇宙から飛んでくる電子や陽子が大気の分子にぶつかって光を発生する現象。
みなさんもご存じのテレビのブラウン管のディスプレイや、蛍光灯の発光原理が最も近いと
されています。
オーロラが発生する条件としては、「太陽活動が活発であること」。
「オーロラ帯と呼ばれる、北極や南極のオーロラが発生しやすい場所に近いこと」
「天気がよい夜で、オーロラが発生する高さ(上空、約10キロ)まで晴れている」
この3つが挙げられます。
Q) 南極の昭和基地で観測できるオーロラには、他とは違う特徴があるんですか?
A) オーロラには、見た形によって「カーテンオーロラ」「コロナオーロラ」といった名前があって、
変化の仕方によって「フリッカリングオーロラ」や「パルセーティングオーロラ」という
ものもあります。
昭和基地では、大気の状態も非常に良く、オーロラを遮る障害物も近くにはないので、
条件が整えば、これら全ての種類のオーロラを見ることが出来、
「オーロラ銀座」とも呼ばれています。
Q) 南極でのオーロラを観測で分かってくることとは何ですか?
A) 地上から見ている分にはキレイなオーロラですが、スペースシャトルや人工衛星にとっては
非常に危険な現象と言えます。
カーナビや、今、私が昭和基地から話しているこの電波なども、宙空圏の一部を利用して
います。ですので、オーロラという現象を観測することで、宇宙空間や地球を取り巻く環境の
変化が分かってくると言う意味で、大切な観測であると言えます。
今日は夢が広がるお話をありがとうございました。
第49次・南極地域観測隊の岡田雅樹隊員にお話を伺いました。
来週のレポートも、どうぞ、お楽しみに。