様々なジャンルで活躍されている方々をお迎えして、環境問題への取り組みや、
エコな暮らしぶりについて伺う「Think Our Planet」。
今月のマンスリーゲストは、山根折形礼法教室主宰の山根一城さんです。
今夜は、日本の美学を凝縮したともいえる“折形”に使われる和紙についてのお話。
その魅力に迫りつつ、紙をとりまく地球環境、その現状について伺いました。
Q) 和紙というのは、とてもエコな素材なんですってね?
A) 最高の素材です。エコロジカルであるし、耐久性もあるんです。
Q) 今日は、いただいた「ちり紙」で、鼻をかませていただいているんですが、
この「ちり紙」にも特徴が?
A) 今日、お持ちした「ちり紙」ですが、江戸時代には、みんなこれで鼻をかんでいたんです。
使った「ちり紙」は乾かしてまた使う。汚れがひどくなれば、洗って乾かしてまた使う。
さらに、ボロボロになれば、それを原料に、新しい「ちり紙」を作るんです。
Q) あらためて、和紙の優れたところって、どういうところですか?
A) まず、耐久性がすぐれている(1500年もの間、保管されている文書がたくさんあります)。
折り曲げることが出来て、軽くてしなやかで、文字が書けて、切れて、火に強くて、水に強くて、
虫が食わない・・・・世界中探しても、これほど優れた記録媒体は無いと思います。
Q) それだけ優れた特徴を持つ和紙ですが、私たち日本人にとって、忘れられている存在では
ないですか?
A) 江戸時代、日本にやって来た諸外国の人たちが、日本の優れた物資として、和紙とお茶に
大変な人気がありました。そこで、日本の和紙を国に持ち帰り、研究、改良したのが欧州の
パルプ紙です。皮肉にも、今では、私たちはこのパルプ紙の方をよく使っています。
Q) 実は、パルプの原料になる木は、一度、伐採するとなかなか生えてこないのですよね?
A) 一方の和紙の原料となる楮(こうぞ)は多年草で、日本全国、どこでも生えるんです。
ですので、環境負荷は比べものになりません。
紙、中でも和紙の魅力。
身近にあるこの素材を見つめ直すことで、地球環境を考えるきっかけとなりますね。
来週も、引き続き、お楽しみに。
山根折形礼法教室HPはコチラ
http://www.yamane-origata.com/