様々なジャンルでご活躍の方々をお迎えして、環境問題への取り組みや、
エコな暮らしぶりについて伺う「Think Our Planet」。
今月のマンスリーゲストは、文化人類学者で、環境運動家としても活躍されている、
明治学院大学・国際学部教授の【辻信一さん】です。
辻さんは、【ナマケモノ倶楽部】、【ハチドリ計画】【100万人のキャンドルナイト】等など・・・
色々な活動をなさっていますが、気になる活動内容について伺いました。
Q、【ナマケモノ倶楽部】って??http://www.sloth.gr.jp/
中南米での活動がきっかけでできた、環境団体です。
“ミツユビナマケモノ”という動物がいるのですが、物凄くノロい!!
スロウ・ライフのシンボルだと思い、そこから名前をとりました。

ナマケモノがノロいのは、決して怠けているからではないのです(笑)。
彼らは、筋肉が少ない。筋肉が多いと高いエネルギーを使いますから、
これは、省エネな進化です。低エネルギーの食事(葉っぱ)で済むので、
体重も軽く、安全な木の枝にぶら下がれる。
また、ナマケモノは、週に1度位排泄するのですが、猿などは木の上からするのに、
彼らは外敵に晒されながらも、わざわざ木から下りて、根元に尻尾で穴を掘って排泄する。
中には葉っぱをかけるモノまでいる。何故か??
自分が木から得た栄養の半分近くを、その木に返しているんです。
これは、人間の世界での“農業”。彼らは“農民”だった。
リスクを背負ってまでも、ジャングルの生態系の循環の輪に加わっている。
これが分かった時に、「ナマケモノを救おうなんておこがましい。
ナマケモノの知恵を学ぼう、ナマケモノになろう!!」と思いました。
これが後に、スロウライフ・ムーブメントとして発展していきます。
Q、【ハチドリ計画】。どんなコンセプト??http://www.hachidori.jp/
中南米の先住民から聞いた話がきっかけ。
『ある時、森が燃えていました。
森の生き物たちは、我 先にと逃げていきました。
でも、クリキンディという名のハチドリだけは、行ったり来たり。
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは、火の上に落としていきます。
動物たちがそれを見て
「そんな事をして いったい何になるんだ」といって笑います。
クリキンディはこう答えました。
「私は私にできる事をしているだけ」・・・・・・・・』

その先住民の友達が、「あなた達も大きな危機を前に、無力を感じる時があるでしょ。
その時には、この話を思い出してね。私たちはみんな、この話を頼りにやってきたのよ」
と、言ってくれた。僕ね、みんな、ひとりひとりがハチドリだと思うんです。
ここで言う“森”=“地球”。大した事ができそうに思えないんだけど、
僕達一人ひとりのやってきた事が集まって、地球温暖化に繋がった。
それをまた、一人ひとりの暮らしを変えることで、なんとかしていけないわけがない。
自分を過小評価しちゃいけない。実は、僕達ひとりひとりが、世界を変えていけるんです。
変えていけるのは、自分以外にいないんです。
次週は【100万ドルのキャンドルナイト】についてお話を伺います!
お楽しみに!!