様々なジャンルでご活躍の方々をお迎えして、環境問題への取り組みや、
エコな暮らしぶりについて伺う「Think Our Planet」。
今月のマンスリーゲストは、文化人類学者で、環境運動家としても活躍されている、
明治学院大学・国際学部教授の【辻信一さん】です。

Q、新刊【幸せって、なんだっけ 「豊かさ」という幻想を超えて】。
これまで僕達の社会が追い求めていた幸せが、幻だったのではないか??
こんなことの為に、地球・人類の未来を崖っぷちに追い込んだの??
それだけの価値があるものだったの??・・・という、基本的な問いかけです。
これまでは、GNP(Gross National Product国民総生産)や
GDP(Gross Domestic Product国内総生産)、つまり、お金やモノの量で、
豊かさを計ってきた。でも実は、その為に、大きな犠牲を払ってきましたよね。
70年代、小さなヒマラヤの国・グータンの当時の国王が、突然言ったんです。
「大事なのは、“GNH”だ。」と。Hは、HAPPINESSのH。つまり、“国民総幸福”。
大事なのは、幸せかどうかの度合いであって、物質的なことではないのです。
Q、今までは、モノが幸せだと信じてきた時代。この先は??
この豊かさは、一見、日本もアメリカも豊かに見えるけど、外では、沢山の国が犠牲になっている。
2割位を豊かにする為に、8割の人が犠牲になっているのです。
資本主義というのは、みんなが金持ちにはならないシステム。
我々の豊かさが傍迷惑になっている。
そして、僕らの豊かさが、自然を壊した。
自然の豊かさは無尽蔵な泉だと信じ込んで経済のシステムを作ったけど、
明らかに間違っていた。地球温暖化もその一面ですが、ピークオイルもそう。
石油の供給量がピークに達し、供給量が需要に追いつかない。
需要は上がってくけど、供給が上がり続けるわけがない。
どこかでその二つの線がクロスしますよね。
専門家にも「10年後に来る」、「5年後」、「今がそうだ」、「もう過ぎている」等、
色々な意見がありますが、どちらにしても、今ぐらい。
これは、地球温暖化と並ぶ大危機です。現に、石油の値段がどんどん上がっている。
少なくなっていくと、値段が上がる。→儲けたい人が殺到する。・・・という悪循環が起こります。
今迄も、石油を巡って争いが絶えなかった。戦争が起こる一番の問題が、激化するのです。
この危機は、豊かさを追求してきた故ですから、それを超えなければならない。
それを超えた所に、本当の豊かさがあるのかもしれない。
本当の豊かさとは、幸せと繋がるようなものですよね。
そこに繋がらない豊かさなんて、僕にはあまり興味がないです。
辻信一さんの最新刊『幸せって、なんだっけ~「豊かさ」という幻想を超えて』(ソフトバンク新書)
3月15日に発売されます!!
「幸せってなんだっけ??」・・・今一度、考え直してみては如何でしょうか。

辻さんのHP『Slow is beautiful』はコチラ⇒http://www.sloth.gr.jp/tsuji/index.html
辻さんには、来週以降もお話を伺って参ります。
来週もお楽しみに!