PROGRAM INFORMATION / Brandnew-Jのプログラムやナビゲータからのメッセージを紹介

 

Message From Antarctica

地球の“今”を伝える様々なトピックをご紹介する「Real Earth」。
今回は、地球的な視点から、水の大切さ、貴重さを、世界中の人々がともに見詰め直す、
「国連水の日(3月22日)を前に考えてみたい、日本の水事情。
題して、『水資源をめぐる日本の大誤解』です。

●“水の惑星・地球”。水は豊かだと思っていませんか?
地球の表面は、海:陸=7: 3。
でも、豊富なのは「海水」で、「淡水」ではありません。
地球上の水のうち、淡水は全体の2.5%。
しかも、殆どが南極の氷や地下水で、人間が利用可能な水は0.1%。
世界63億人の内、約20%の12億人は、安全な飲水を確保できず、
飲み水が原因で、毎日、数万人単位で死亡しています。
最近の国連の報告書によれば、「2025年までに、世界人口の半分にあたる35億人以上が、
水不足に悩まされる」とも。石油等のエネルギーの枯渇が問題視されている中、
水もまた同じ。21世紀は「水の時代」です。

●「日本は水資源が豊富」??
実は、日本は、世界有数の水の輸入国。
食糧自給率が、約4割。農畜産物の多くを輸入に依存しています。
こうした農畜産物を耕作・飼育するには、沢山の水が必要。
つまり日本は、農畜産物を通して、外国の水を輸入していることになります。
このような間接的に消費している水=「バーチャル・ウォーター」。

例:牛丼1杯を作るのに必要な水⇒2,000リットル(ドラム缶10本分)。
お米1キロを炊くのに2,656リットル、
タレ1キロを作るのに2,300リットル、
牛肉1キロの調理には15,977リットル。
日本の食糧輸入によるバーチャル・ウォーターの量は、年間約640億立方メートル。
日本国内で1年間に使用される水資源が、約900億立方メートル。
3分の2を食料の輸入によって消費しています。

●水不足の日本。限られた水資源を上手に利用する国でもあります!!
文化人類学者の竹村真一さんの『WATER』。

表紙には、傘を逆さにする人間のシルエットが描かれていますが、
これは、「雨水を、資源として効率的に利用しましょう」というシンボル。

そもそも、東京の人が使う水をまかなうために、利根川水系から、
毎年、20億トンの水をひいているといいます。
一方、東京都に降る雨の量は、年間25億トン。
つまり、雨水を利用すれば、遠く利根川水系から水を引いてくる必要がない。

★「東京ドーム」。膜屋根に降った雨水を、地下の貯水槽に貯める「雨水貯留システム」を導入。これに寄り、雨水を下水道へスムーズに放流すると同時に、貯めた雨水をトイレの洗浄水として、また、災害時の消防用水として活用。さらに、洗面や厨房などから出た雑排水の再生・利用を行う「中水道システム」を採用。これにより、東京ドーム内で使用される水の50%をまかなう。

★一般の家庭での雨水の再利用。
例えば、特定非営利活動法人「雨水市民の会」http://www.skywater.jp/。
“雨水相談室”などで、簡単な雨水利用法を伝えてくれています。
雨水タンクがどこで買えるか、設置してくれる業者の紹介も。

遠くから水を運ぶということは、その分、輸送のエネルギーが必要。
今日、ご紹介した「雨水利用システム」のような、“近い水”を利用すれば、
温暖化対策にもなるし、限られた水資源を有効に使うことになる。
これこそまさに、“水の地産地消”!!
皆さん、是非取り組んでみて下さい。